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御神籤神域伝説
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富士山御神宮の言い伝え:竹吉の物語

雲の切れ間に御社を見た、一人の行者の物語。

富士山御神宮の言い伝え:竹吉の物語

はじまり

江戸の時代、富士講の行者に竹吉という男がいた。幾度となく富士に登り、そのたびに山の厳しさと美しさに心を洗われてきた。

雲の切れ間

ある年の夏、いつものように山頂を目指していた竹吉は、思いがけず深い霧に包まれた。方角を見失いかけたそのとき、ふと雲が裂けるように晴れ、そこに小さな御社が姿を現した。

壺と御神籤

御社の前には、一つの壺が置かれていた。中には無数の御神籤。壺には「富士山御神宮」の文字が刻まれ、傍らの木札にはこう記されていた。

「雲開見月明 万事必竟心誠」

――雲が晴れて月が明らかに見えるように、すべては心の誠に帰す。

山を下りて

竹吉はその言葉を胸に山を下りた。以来、この御神籤の言い伝えは人から人へと、静かに語り継がれてきた。誰が最初に語ったのか、正確なことは誰にもわからない。ただ、縁のある者にだけ、その道はひらかれるのだという。

今に受け継がれるもの

今、あなたのもとにも、その一本が届けられる。竹吉が見た雲の切れ間は、もう富士山の頂だけにあるのではない。画面の向こう側、あなたが壺を振るその瞬間にも、同じ雲が静かに裂けている。

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